スマート万能型遮断器W2シリーズ

インテリジェント万能型遮断器：ZSEE W2シリーズ（以下、遮断器）は、交流50Hz、定格電圧690Vまで、定格電流6300A以下の配電ネットワークで使用され、電力分配、回路保護、電源装置やモーターを過負荷、欠電圧、短絡、単相接地などの障害から保護するためのものです。遮断器にはさまざまなインテリジェントコントローラーを搭載でき、保護機能が充実しており、通信型インテリジェントコントローラーには通信インターフェースが装備されているため、フィールドバスとの接続が容易で、リモート監視、リモート調整、リモート制御、リモート信号伝達の「四リモート」機能を実現し、制御の自動化ニーズに応えます。漏電変流器と対応するインテリジェントコントローラーを組み合わせることで、漏電保護も実現可能です。

規格準拠

GB/T 14048.2《低圧スイッチギアおよびコントロールギア低圧遮断器》

IEC60947-2《低圧スイッチギアおよびコントロールギア遮断器》

使用環境と用途

周囲空気温度は-5℃～+40℃、かつ24時間の平均値が+35℃を超えないこと。

注：上限が+40℃を超える、または下限が-5℃を下回る場合は明記してください。

最高温度+40℃時の相対湿度は50％以下、より低温時は相対湿度が高くてもよく、例えば20℃では90％まで許容され、温度変化によって生じる結露に対しては特別な措置が必要です。

設置場所の海抜高度は2000m以下。

汚染度：3級。

保護等級：IP40。

設置の垂直傾斜度は5°以下。

使用カテゴリ：B。

主回路の設置カテゴリ：IV。補助回路の設置カテゴリは、欠電圧トリップコイル、電源トランス一次コイルが遮断器と同じ場合を除き、カテゴリIIIです。

輸送および保管条件：-40℃～+70℃。

型式説明

製品構造

主要技術データと性能指標

インテリジェントコントローラーの分類と機能紹介

インテリジェントコントローラーの保護特性

過負荷長遅延保護動作特性。
インテリジェントコントローラーの設定範囲I/Inおよび精度は表1を参照してください。
遅延過電流保護の逆時限動作特性は表2を参照、その逆時限曲線はP2T,=(1.5Ir1)?t,の特性曲線に適合します。式中!は実際の動作電流、T,は長遅延の実際の動作時間、t,は長遅延1.5lr1の設定時間です。
短遅延過電流保護動作特性。
コントローラーの保護特性は低倍率電流時に逆時限で、その逆時限曲線はPTS=(8Ir1)ts(式中Tsは短遅延の実際の動作時間、tsは短遅延の設定時間)に適合します。過負荷電流1>8lr1の場合、定時限特性に自動的に切り替わり、その定時限特性は表3を参照します。

インテリジェントコントローラーの過電流保護特性は図1を参照してください。
接地故障保護動作特性曲線は図2を参照してください。
接地故障保護は二種類あり、一つは中性点電流を検出し、三相電流が平衡しているとき中性点電流はゼロとなり、三相電流が不平衡の場合、中性点電流が設定値を超えたときにインテリジェントコントローラーが警報を発し、設定された遅延時間後に、指令を出して遮断器を開閉します。もう一つは接地線電流を検出し、電流が設定値を超えたときにインテリジェントコントローラーが警報を発し、設定された遅延時間後に指令を出して遮断器を開閉し、接地故障保護特性は定時限です。