プラスチック外殻式遮断器M1Eシリーズ

電子式プラスチック外殻式遮断器:ZSEE M1Eシリーズ(以下「遮断器」という)は、交流50Hz(または60Hz)、定格絶縁電圧800V、定格動作電圧400V、定格動作電流800A以下の回路において、頻繁な切り替えやモーターの頻繁な始動を伴わない用途に適しています。遮断器には、過負荷長時間遅延逆時限、短絡短時間遅延逆時限、短絡短時間遅延定時限、短絡瞬時および欠電圧保護機能、さらに残留電流保護(オプション)、欠相保護機能(オプション)を備え、回路や電源機器を損傷から保護します。遮断器の保護特性は完全かつ精密で、電力供給の信頼性を向上させ、不要な停電を防ぎます。特に「Z」「B」型制御は通信インターフェースを備えており、「四遥」機能を提供し、制御センターおよび自動化システムの要求に応えます。

遮断器はその定格限界短絡遮断能力に応じて、M型(中遮断型)およびH型(高遮断型)の2種類に分けられます。この遮断器は、コンパクトなサイズ、高い遮断能力、短いアーク長、耐振動性といった特徴を持っています。

  • 遮断器は垂直設置(縦置き)および水平設置(横置き)の両方が可能です。
  • 遮断器の電源線は上下逆に接続できず、1、3、5の端子に電源線、2、4、6の端子に負荷線を接続する必要があります。

規格準拠

GB 14048.1「低圧開閉装置および制御装置 第1部:総則」

GB 14048.2「低圧開閉装置および制御装置 第2部:低圧遮断器」および付録F「電子式過電流保護付き遮断器の追加試験」

GB 14048.5「低圧開閉装置および制御装置 第5-1部:制御回路機器およびスイッチ素子機械式制御回路機器」

IEC 60947-1「低圧開閉装置および制御装置 第1部:総則」

IEC 60947-2「低圧開閉装置および制御装置 第2部:低圧遮断器」および付録F「電子式過電流保護付き遮断器の追加試験」

IEC 60947-5「低圧開閉装置および制御装置 第5-1部:制御回路機器およびスイッチ素子機械式制御回路機器」

使用環境および用途

  1. 標高:≤2000m
  2. 環境温度:-5℃〜+40℃
  3. 湿潤空気に耐えることができる
  4. 塩霧および油霧に耐えることができる
  5. 主回路の設置区分はII、その他の補助回路および制御回路の設置区分はIII
  6. 最高温度+40℃での相対湿度は50%を超えないこと、より低い温度では相対湿度が高くても許容されるが、温度変化による一時的な結露には特別な対策が必要
  7. 最大傾斜角度は22.5°
  8. 爆発の危険がない媒体中で、金属を腐食したり絶縁を損なうガスや導電性のほこりがない場所で使用
  9. 雨や雪の影響がない場所で使用

ZSEEM1Eシリーズ遮断器の主な機能と特徴

インテリジェントコントローラは、プラスチック外殻遮断器の中核部品で、モーター保護や配電保護に使用され、測定、保護、制御、通信機能を一体化しており、過負荷、短絡、接地などの故障から回路や電源装置を保護します。

  1. MCUマイクロプロセッサ制御器を採用しており、性能は安定して信頼性が高い:このインテリジェントコントローラは自己供給電源であり、1相が通電され、電流が定格値の20%以上であれば、保護機能が正常に動作します。
  2. 選択的連携により三段保護が可能:Bクラスの遮断器と同じ回路内に接続された他の短絡保護装置と選択的連携が可能です。過負荷長時間遅延逆時限、短絡遅延(逆時限、定時限)、短絡瞬時などの保護機能の設定を行います。
  3. 動作電流、動作時間の三段保護パラメータ設定が可能で、4〜10段階の調整が可能:ユーザーは負荷電流の要件に応じてコントローラの設定を調整でき、ユーザーの要求に応じて関連機能をオフにすることも可能です(カスタム機能、注文時に指定が必要)。
  4. 大電流瞬時遮断機能:遮断器が動作中に短絡大電流(≥20lnm)が発生した場合、遮断器の磁気遮断機構が直接遮断し、二重の保護でより安全です。
  5. 遮断試験(テスト)機能:DC12Vの直流電圧を入力して遮断器の動作特性を試験します。
  6. 故障自己診断機能:インテリジェントコントローラの動作状態と稼働状況を保護し、監視します。
  7. 事前警報表示、過負荷表示:負荷電流が設定値に達したとき、またはそれを超えた場合、対応する導光柱が光を放出します。
  8. 磁束変換器の二重気隙技術:動作がより信頼性が高く安定しており、誤動作を排除し、遮断機能が確実で、消費電力も少ない。
  9. 保護精度が高い:過負荷保護、短絡短時間遅延保護の動作時間精度±10%;短絡瞬時保護動作値精度±15%。
  10. 取付の互換性:外形寸法、取付寸法はZSEEM1シリーズプラスチック外殻遮断器と同一のサイズです。

オプション機能

  1. 温度監視保護機能:環境温度が設定値(デフォルト設定85℃)を超えると、コントローラは警報の光電信号を出力するか、遮断器を開放します。
  2. 二重無電源信号出力機能:信号出力(または警報用)、容量AC230V 5A。
  3. 過負荷熱記憶機能:過負荷熱記憶機能、短絡(短時間遅延)熱記憶機能。
  4. 消防分励機能:過負荷警報は遮断せず(無電源接点を1対提供)、分励遮断機能を提供。
  5. 通信機能:標準RS232、RS485、Modbusフィールドバスプロトコル。
  6. ハンドヘルドプログラマに接続可能:遮断器の様々な保護パラメータの設定、最近10回の故障検索、各種状態表示などを行います。
  7. インテリジェント制御モジュールに接続可能:光アイソレーション接点信号出力に変換し、プログラマDO出力機能を含む。
  8. 高級タイプにはLCDディスプレイモジュールを装備。

機能詳細

  1. 通信機能

通信プロトコル変換カードを介して、PROFIBUS-DPプロトコルネットワーク

ZSEEM1Eシリーズ遮断器の主な技術性能指標

ZSEEM1Eシリーズ遮断器の製品機能構成

ZSEEM1Eシリーズ遮断器の特性曲線

電子式トリップ装置の特性

過負荷長時間遅延反時限、短絡短時間遅延反時限、短絡短時間定時限、短絡瞬時作動などの保護機能を備え、ユーザーが必要な保護特性を自分で設定できます。中性線過電流保護電流、時間パラメータは相線の設定値を100%自動追従します。トリップ装置の特性は下図の通りです。

ZSEEM1Eシリーズ遮断器のトリップ方式と内部付属品のコード

ZSEEM1Eシリーズスマート遮断器の前面表示

注:

  1. 過負荷長時間遅延作動電流Ir1の調整は、遮断器の定格電流に応じて4段階から10段階まで調整できます。
  2. 長時間遅延作動時間t1は4段階で調整できます。
  3. 短絡短時間遅延作動電流Ir2は10段階で調整できます。
  4. 短時間遅延作動時間t2は4段階で調整できます。
  5. 短絡瞬時作動電流Ir3は8段階、9段階、または10段階で調整できます。
  6. 予警報作動電流Ir0は7段階で調整できます。
  7. テスト端子はトリップテスト(試験)に使用されます。

ZSEEM1Eシリーズスマート遮断器の通信インターフェースと外部モジュールのネットワーク適用

ZSEEM1Eシリーズの通信対応スマート型モールドケース遮断器には、MODBUS通信インターフェース規約に基づいた通信インターフェースが備えられています。

ZSEEM1Eシリーズの通信対応スマート型モールドケース遮断器は、ネットワーク通信には使用せず、単独で使用する場合、ハンディプログラマーを通信インターフェースを通じて遮断器に接続し、保護特性の設定などの操作が行えます。また、通信インターフェースにZSEE-CD液晶表示モジュールを接続することで、遮断器の動作電流や故障情報を監視することができます。

ZSEEM1Eシリーズの通信対応スマート型モールドケース遮断器をネットワーク通信で使用する場合、対応するフィールドバスに直接接続できます。異なるプロトコルのフィールドバスに対しては、MODBUSプロトコルを変換するZSEE-DPプロトコル変換モジュールを選択し、変換後に対応するフィールドバスに接続します。

ZSEEM1Eシリーズの通信対応スマート型モールドケース遮断器の単独使用 遮断器の保護パラメータを設定する際は、専門家がZSEEハンディプログラマーを下図の方法で接続し、ハンディプログラマーの操作説明に従って操作を行う必要があります。

ZSEEM1Eシリーズの通信対応スマート型モールドケース遮断器とZSEE-CD液晶表示モジュールを組み合わせて使用する場合、表示モジュールは遮断器の動作電流や故障情報などを監視できます。遮断器の保護パラメータを設定する際は、専門家がZSEEハンディプログラマーを接続し、ハンディプログラマーの操作説明に従って操作を行う必要があります。

ZSEEM1Eシリーズ通信対応スマート型モールドケース遮断器の通信ネットワーク 通信ネットワークは下図の接続方法を参考にしてください。異なるプロトコルに対しては異なるプロトコルモジュールを選択し、MODBUSをPROFIBUS-DPなどのプロトコルに変換します。

スマート遮断器の外部構成モジュール図(オプション付属品)

ZSEEM1Eシリーズ遮断器の外形寸法および取付寸法(単位:mm)

ZSEEM1Eシリーズ遮断器の内部および外部付属品

外部付属品の取付方法および外形寸法

接続母線およびケーブルの断面積選択

使用と保守

遮断器の各種特性や付属品は製造元で設定されています。使用中は無闇に調整しないでください。電子式遮断器の場合、ユーザーは本製品の技術資料を十分に理解した上で遮断器の関連パラメータを調整してください。

遮断器のハンドルは、閉、開、自由トリップの3つの位置にすることができます。ハンドルが自由トリップ位置にある場合、開方向にハンドルを動かしてから再度遮断器を閉じてください。

保管および使用条件を守ってください。製造元から出荷された日から12ヶ月以内に、製造上の品質問題により製品が損傷したり正常に使用できない場合は、製造元が無償で修理または交換します。

注文時の注意事項

遮断器のモデル仕様および注文数量を明記してください。欠電圧トリップ装置、分励トリップ装置、または電動操作機構を使用する場合は、動作電圧または制御電源電圧の電圧値を明記してください。

例: ZSEEM1E-400HP/3300Z 400Aスマート通信型、CD2電動操作機構10台

周囲温度が次の条件に該当する場合はお知らせください: 上限が+40℃を超える、または下限が-5℃を下回る場合。

  • 当社製品は技術的な改良を継続的に行っております。本資料に記載されている製品情報は実物を優先とし、変更がある場合は通知いたしません。本資料に記載の情報を当社の営業部門が確認していない場合に生じた紛争について、当社および当社社員は一切の責任を負いません。
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